デジタルカメラと夜景撮影について
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HDR(ハイダイナミックレンジ合成)について

このページでは夜景撮影の為のデジタルカメラ選び、
およびデジタルカメラの設定、撮影方法等を解説しています。
 

目次

はじめに
夜景撮影用デジタルカメラの選び方
夜景撮影に必要な器具
シャッター速度と絞り(F値)について
夜景撮影時のホワイトバランスについて
夜景撮影とフィルターについて
HDR(ハイダイナミックレンジ合成)について
おわりに

 

HDR(ハイダイナミックレンジ合成)について

■ HDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは?

HDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは、通常より幅広いダイナミックレンジ(明るい部分と暗い部分の明暗の比)を表現するための画像合成技術のことです。人間の目(と脳)は非常に優秀で、風景、夜景などを見た場合、明るい部分と暗い部分に目が順応し、それぞれを明確に認識することが出来ます。しかしデジタルカメラの撮影素子は認識できるダイナミックレンジの幅が狭いため、明暗差の大きい被写体においては明るい部分と暗い部分のどちらかを優先した極端な描写になってしまうことが多いです。

ここで解説するHDR(ハイダイナミックレンジ合成)とは明るい部分と暗い部分のそれぞれを優先して撮影した複数の画像をソフトウェア上で合成し、1枚の写真として出力することを指します。これによって、カメラの撮影素子の限界を超えた、より人間の見た目に近い写真、または現実のダイナミックレンジを超えた写真を作り出すことが可能になります。


■ HDR(ハイダイナミックレンジ合成)画像の作成例
 
HDR素材のサンプル(明部優先)

左の画像は城のライトアップ(明部)に露出を合わせて撮影したサンプルです。普通にカメラ任せで撮影した場合、このような写真になることが多いです。これはこれで趣があって悪くはない写真かもしれませんが、実際の見た目と比べると周りの風景が暗すぎます。
(画像はクリックで拡大できます)

HDR素材のサンプル(明部優先)
HDR素材のサンプル(暗部優先)

左の画像は城の周囲の風景(暗部)に露出を合わせて撮影したサンプルです。カメラの露出補正をプラスまたはマニュアルモードを使用し、いわゆる露出オーバーの状態で撮影したものです。上の画像に比べて画面全体としての明るさは肉眼に近づきましたが、城の明るい部分は完全に白飛びしています。
(画像はクリックで拡大できます)

HDR素材のサンプル(暗部優先)
HDR合成結果のサンプル

上の2つの画像をHDR合成して完成したのが左の画像です。城のライトアップは白飛びすることなくディテールが再現され、周囲の風景も適正な明るさになりました。さらに適度な彩度、コントラスト調整を行うことで、より肉眼に近い描写になっていると思います。
(画像はクリックで拡大できます)

HDR合成結果のサンプル

■ 具体的な作成方法

HDR(ハイダイナミックレンジ合成)画像の作成方法ですが、Adobe Photoshop等に代表される写真編集ソフトのレイヤー機能を利用して作成する方法と、Photomatix Proに代表されるHDR作成専用のソフトを使用する方法があります。レイヤー機能を利用する場合には複雑な調整が必要になりますので、最初はHDR作成専用のソフトを使用する方が無難です。専用ソフトであれば基本的に複数の画像を読み込むだけで簡単にHDR画像を作成することができます。

上の作例ではPhotomatix Proを使用しました。今回は肉眼に近づけるのが目的の為、2枚の画像しか使用していませんが、よりダイナミックレンジを広く、超現実的な画像を作成したい場合は、さらに複数の露出に分割して撮影する必要があります。今現在HDRに興味が無くとも、PC上の後処理でこういうことが出来るということを知識として覚えておけば、撮影困難な被写体に出会った時に、とりあえず露出を変えて複数枚撮っておくという選択肢が増えます。 最近ではデジタルカメラの機能として、カメラ内でHDR画像を作成できる機種もあります。そういった機能に注目して機種を選んでもいいかもしれません。

次のページでは撮影時間帯について解説します。

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